要約『ゼロ』堀江貴文(著)

HORIEMON

*この本は堀江貴文氏の本の中で、僕が1番好きな本です。

「自信」を形成するのは圧倒的な「経験」である。

自らが小さな勇気を振り絞り、自らの意思で一歩前に踏み出すこと。つまり、経験とは経過した時間ではなく、自らが足を踏み出した歩数によってカウントされていく。

あらゆる人の一生とは、小さな選択の積み重ねによって決まってくる。

そもそもチャンスとは誰にでも平等に流れてくるものであり、目の前に流れてきたチャンスに躊躇なく飛びつくことが出来るかが問題なのである。

チャンスを見極める目なんて必要ない。必要なのは人としての「ノリの良さ」である。

小さな成功体験の前には、小さなチャレンジがある。そして、小さなチャレンジとは「ノリの良さ」から生まれる。

このままでは、「一生このまま」である。

多くのビジネスマンは、自らの「労働」をお金に換えているのでなく、そこに費やす「時間」をお金に換えている。

「お金」とは『もらうもの』でなく『稼ぐもの』である。そして、積極的に稼いでいくために、自分は「時間」以外の何を提供できるかを、もっと真剣に考えなければならない。儲けるために働くのでなく、お金から自由になるために働こう。

やりがいとは「見つける」ものでなく、自らの手で「つくる」ものだ。そして、どんな仕事であっても、そこにやりがいを見出すことは出来る。やりがいとは、業種や職種によって規定されるものではない。

仮説を立て、実践し、試行錯誤を繰り返す。そんな能動的なプロセスの中で、与えられた仕事は「作りだす仕事」に変わっていく。能動的に取り組むプロセス自体が「仕事をつくる」ことなのだ。

仕事を好きになるたった一つの方法。
「仕事が好きだから営業に没頭する」のではなく、順序は逆で「営業に没頭したから、仕事が好きになる」のだ。

心の中に「好き」の感情が芽生える前は、必ず「没頭」という忘我がある。つまり、仕事が嫌いだと思っている人は、ただの経験不足なのだ。

しかし、仕事や勉強には「没頭させるメカニズム」が用意されていない。なので、「自分の手でルールをつくる」しかない。そして、ルールづくりのポイントは「遠くを見ないこと」に尽きる。そこで、「今日という一日」にギリギリ達成可能レベルの目標を掲げ、今日の目標に向けて猛ダッシュしていくのである。

これといったアクションを起こさないのは、最初から「できっこない」と諦めているからである。

物事を「出来ない理由」から考えるのか、それとも「出来る理由」から考えるのか。つまり、突き抜けられるかどうかは能力の差でなく、意識の差である。何事も「できる!」という前提に立って、そこから「できる理由」を考えていく。

「預貯金がないと不安な人」は、「自分に自信の無い人」である。

「お金とは『信用』を数値化したものである」

起業にあたって借金が出来る ← 「信用」をベースとして「時間」を買っている(設立資金を貯める時間をショートカットできる)

10の信用があれば、100のお金を引き出すことが出来るが、100のお金を使って10の信用を買うことは出来ない。

本当に困った時、人生の崖っぷちに追い込まれた時、失敗してゼロに戻った時、あなたを助けてくれるのはお金でなく、信用なのだ。

全ての信用を失っても、一つだけ確実にあなたのことを信用してくれる相手が居る。それは「自分」だある。そして、自分に寄せる強固な信用のことを「自信」という。

「小さな成功体験」の積み重ねが、「自信」となっていく。少しずつ「やるじゃん、オレ!」と自分お価値を実感し、自分のことを好きになっていく。何も無い「ゼロ」の自分に、小さな「イチ」を積み重ねていく。

自分に自信を持てるようになると、「できます!」と即答でき、ハッタリをかませるようになる。

信用の「ゼロからイチ」は、まず自分で自分を信じるところから始まる。

ゆえに、知識やテクニックを覚えるのは、イチを積み重ねたあとの話である。最初の一歩は「足し算」であり、「かけ算」を考えるのはずっとあとの話である。かけ算を覚える前に、足し算を覚えよう。他者の力を利用する前に、自分の地力を底上げしよう。

人は「ここでいいや」と満足してしまった瞬間、思考停止に突入してしまうのだ。そして、思考停止した人は一気にオヤジ化してしまう。

人生のどの段階においても「いま」が一番楽しく、充実している自分でありたい。だからこそ、「全部やれ!」なのである。平日のランチひとつを取っても、今日は誰と、何を、その店で食べたいか、を真剣に考える習慣を身につけておきたい。

大切なのは自分の手で選ぶ、とういう行為である。

僕らは、自らの生を充実させるために働くのだ。

「悩む」と「考える」の間には、決定的な違いがある。

「悩む」とは、物事を複雑にしていく行為である。「考える」とは、簡潔な原理原則まで落とし込んでいく、つまり、物事をシンプルにしていく行為である。

「決断」とは、「何かを選び、他の何かを捨てる」ことだ。つまり、決断には大きな痛みを伴うことがある。

仲間とは、互いの能力を補完し、1人では実現できない夢を、皆で叶える同士である。

人が前に進もうとするときに大きく3つのステップを踏む。

①挑戦・・・リスクを選び、最初の一歩を踏み出す勇気

②努力・・・ゼロからいちへの地道な足し算

③成功・・・足し算の官僚

このステップを着実に踏むことで、小さな成功体験が得られる。そして小さな成功体験を積み重ねていった先に、成長がある。

努力は、その作業に没頭し、ハマっていくことである。

「コモンセンス(ただの慣習、常識)」と「コモンロー(明文化されたルール)」と違い。

政治家やリーダーの役割とは、世間の「空気」を変えていくことである。

「自由とは心の問題」である。

責任が発生しないうちは、本当の意味での自由も得られない。
自由と責任は必ずセットになっている。責任を自分で背負うからこそ、自由でいられる。

考えることと働くことは、どちらも欠かせない車の車両である。

失敗なんか恐れる必要はない。僕らにできる失敗なんて、たかが知れている。たとえ最大級の失敗が襲ってきてもマイナスにはならず、ただゼロに戻るだけである。

時間とは「命そのもの」である。「自分の時間」を生きるのか、それとも「他人の時間」を生かされるのか、を常に意識化しておく必要がある。

仕事の質は、ひとえに「集中力×時間」で決まる。

過去を振り返っても事態は変わらず、未来へ怯えても先へは進めない。

かけがえのない「いま」に全力を尽くすこと、脇目も振らず集中すること。将来の自分とは、その積み重ねによって形成されていく。

インターネットによって、アイデアの価値はどんどん均一化されてきている。ゆえにアイデアの勝負を分けるのが、スピードと実行力である。無節操だと批判されても、誰よりも早く動き出し、形にしてしまおう。

人類史とは、人の歴史であると同時に、技術の歴史でもある。

情報を得ることは、未来を知ることである。ただし、誰にでも出来ることだからこそ、情報の質と量、そしてそれを入手するスピードが重要になる。ツイッターでも自分と意見の合わない有識者を一定数フォローすることで、情報を精査して、その先にある未来を見極めていこう。

僕は自分が宇宙に行きたくて宇宙事業に取り組んでいるわけではない。宇宙事業を通じて「新しいインフラ」を提供したいのである。仕事もお金も喜びも、それを独り占めにしたところで心は満たされない。みんなとシェアするからこそ、本当の幸せを実感出来るのだ。

全ての「羨望」は、「向上心」に転換可能なのである。

「他者を信じること」とは、「裏切られるリスク」を引き受けることである。

人の気持ちなんて分からないこそ、僕は信じる。人の心が分からないからと周囲を疑って生きるのは、あまりに寂しい人生だ。僕は皆と繋がり、皆と笑顔を分かち合いたい。この矛盾だらけの世界を、不条理だらけの世界を、少しでも明るく楽しい場所にして行きたい。

自分の人生を動かすことが出来るのは、あなただけなのだ。